【例文で解説】新入社員向け|正しい目標設定のポイントを解説

会社員になり半期や1年間の目標を決めなさいと言われ、「どんな目標にすればいいか分からない」「目標を達成できなかったらどうしよう」そんな悩みを抱えていませんか?

新入社員の目標設定は、社会人のスタートダッシュにとても重要で、正しい目標設定ができれば自分の成長や年収アップに繋がります。

この記事では、新卒から5年間で年収200万円アップを果たした経験から、年収アップやキャリアアップに繋がる正しい目標設定のポイントを例文付きで解説します。

この記事を読んで周りの同期に差をつける目標を設定して、最適なスタートダッシュを切りましょう!

この記事でわかること
  • 正しい目標設定のポイント
  • 正しい目標設定をするメリット
  • 職種ごとの目標例
目次

正しい目標設定のポイント

上司が期待している事を書く

仕事の本質は相手の期待値を正確に把握してその期待に応える、あるいは期待を超える成果を出すということです。

顧客や会社側の「〇〇してほしい」という要望を叶えて価値を提供することで、その価値の対価としてお金が支払われます。

そのため、上司を顧客と見立て「〇〇ができるようになってほしい」という期待をそのまま目標にして、その期待を叶えるように働くという考え方は仕事の本質に沿っています。

このやり方で目標を設定すると、達成した時に適切な評価を受けやすいというメリットがあります。

面談などのタイミングで、素直に「自分にはどんなことを期待していますか?」「今年はどこまで仕事が出来るようになればいいですか?」と聞いてみましょう。

会社や部署の目標から落とし込む

上司に直接聞くことが難しければ、会社や部署の目標から落とし込んで目標を設定します。

「会社や部署の目標を達成するために働いてほしい」は会社や上司が部下に期待する最たる部分です。

例えば、会社目標が「主力製品の売り上げを伸ばす」だとします。

そんな時に一生懸命働いて主力”以外”の製品を売って成果を上げたとしても、会社や上司はあなたを評価してくれません。

なぜならどれだけ成果を出しても、その成果が”求めていないこと”だからです。

会社や部署の目標であれば、期が切り替わるタイミング(多くの会社は4月)に説明されることがほとんどです。

その時の内容と自分の仕事内容をリンクさせて目標を作れば、いい目標が出来上がると思います。

自分のキャリアプランから逆算する

5年後、10年後の自分のありたい姿から逆算して目標を設定することも、正しい目標設定のポイントの一つです。

この目標設定の最大のメリットは仕事のモチベーションを維持できる点にあります。

また「将来どうなりたいかなんて分からない」という人は、自分の周りにいる尊敬できる先輩・活躍している先輩をロールモデルにする方法もオススメです。

こんな先輩にみたいになるには”今”どうすればいいかという視点で目標を設定してみましょう。

先輩や将来の自分から逆算して、今の自分は何が足りないのか・何ができるようになるべきかを考えて目標を設定出来ればモチベーションを維持しながら積極的に仕事に取り組む事ができます。

目標設定のフレームワークを活用する

フレームワークとは効率的に物事を進めるための決まった型のことで、PDCAサイクルなどが代表的なフレームワークです。

目標設定をする際にはSMART(スマート)というフレームワークを使う事ができ、SMARTに沿って目標を設定出来れば、誰でも簡単に正しい目標設定ができます。

【解説】SMARTに沿った目標設定の方法
STEP
Specific(具体的に)

「誰が・何を・どのように」を意識して、出来るだけ具体的な定義を設けます。

STEP
Measurable(計測可能な)

達成度合いや進捗を、数字などで客観的に測れるように目標を設定する。

STEP
Achievable(達成可能な)

目標は高すぎたり低すぎたりしてもダメです。現実的に達成できるレベルの目標を設定します。

STEP
Relevant(関連性がある)

自分の目標は、部署や会社の目標に関連のあるようにします。

「SNSでオススメしてたから」「できるとカッコいいから」のように、会社と関係ない動機で目標を設定しても評価されません。

STEP
Time -bound(期限が明確な)

「いつまでに達成するのか」を定めなければ、進捗管理やモチベーションの維持が難しくなります。

「半年以内に」「今年度中に」のように具体的な期限を決めます。

正しい目標設定のメリット

適切な評価をもらえる

正しい目標設定のポイントでも解説しましたが、仕事の本質とは相手の期待に応える・期待以上の成果を出すことです。

そのため、相手の期待値を反映した目標設定をして、その期待に応えたりそれ以上の成果を出すことで、適切な評価をもらうことが出来ます。

会社から「思ったより評価されていない」「不当な評価を受けている」と感じている人は、会社側が期待していることと全く違うことを頑張ってしまっている可能性があります。

努力の方向性を合わせなければ適切な評価は貰えませんから、正しい目標設定をして自分の頑張りに沿った評価をもらえるようにしましょう。

また目標設定のSMARTには、Measurable(計測可能な)という項目があります。

目標を数値化することで、自分が成果をアピールする際に、「営業を頑張って売り上げを伸ばしました」ではなく「当初の目標の売上〇〇%アップを超えて、〇〇%アップさせることが出来ました」のように説得力のあるアピールが出来るようになります。

年収アップができる

目標設定が上手な人は、効率的に年収を上げることが出来ます。

目標設定の正しいポイントとして相手の期待値を反映させると解説しましたが、「相手の期待値を把握して応える」という行為が上手な人は、仕事だけでなく副業でも成果を出しやすい傾向にあります。

会社員であれば、割り振られた業務をこなしたり必要最低限の仕事をこなしていても、ある程度の給料はもらえます。

しかし副業はそうではありません。

ブログやせどり、動画編集・プログラミング、どの副業を選んだとしても、相手の期待と自分の提供できる成果物が一致していなければお金は発生しません

そのため期待(世の中の需要)を把握し、それに応える能力が会社員以上に必要になります。

目標設定が上手な人はその能力が備わっている証拠ですので、副業をして年収アップに繋げることができるのです。

具体的なアクションプランが分かる

目標設定のフレームワークの中にはSpecific(具体的に)が含まれています。

「仕事を覚える」ではなく「月次報告書の作り方を習得する」と目標を設定する方が、自分がこれから何をしないといけないかが分かるようになります。

日本の会社は成果だけでなく日々の行動も評価に入りますから、期待値・目標・行動の3つが一貫していると、その点の評価も伸びやすくなります。

一方で「仕事を効率化させる」「売り上げを伸ばす」のように漠然とした目標を設定してしまうと、何から手をつけていいか分からずに間違った方向に努力してしまう事にもなります。

日頃の行動でも評価を落とす要因になりますので、自分のアクションプランが分かる目標を設定することは十分メリットに繋がります。

例文で解説

ここからは、先ほど説明してきた正しい目標設定のポイントを踏まえた目標の例文を紹介していきます。

新入社員向けの例文のためやや易しめの目標設定になっていますが、しっかりとポイントを押さえた例文になっているので、社会人2年目以降の人は自分のレベルに合わせてアレンジしてみてください。

営業職

目標例 製品知識と営業プロセスの習得

入社後6ヶ月以内に、当社の主力製品である〇〇製品に関する基礎知識と、初回顧客接触から契約までの営業プロセス全体を理解する。

具体的には、製品研修プログラムを全て修了し、先輩社員との同行・ロープレを週に1回以上実施する。

目標例 社内システム活用と基本的な顧客対応サポート

年度の〇〇月までに、顧客管理システムへの基本的な情報入力と、電話・メールでの一次問い合わせ対応ができるようになる。

具体的には、システムの操作マニュアルを習得し、先輩社員からの指導を受けながら週に〇件以上入力作業を実施する。また、電話応対マニュアルに基づき、取次ぎや基本的な回答を正確に行う練習を毎日行う。

営業職は数値目標を作りやすい職種ですが、新入社員向けであれば「売り上げを伸ばすために何をするか」という視点で考えてみるといいでしょう。

事務職

目標例 社内ルール・ツールの習得と正確な基礎業務遂行

社後3ヶ月以内に、社内規定や情報セキュリティポリシーを理解し、社内グループウェア(メール、チャット、共有フォルダ等)の基本操作を習得する。

加えて、担当する〇〇書類のチェックリストを用いた確認作業を、指示された手順に従いミスなく完了させることを目指す

目標例 コミュニケーションスキルと報告・連絡・相談の実践

初年度の〇〇月までに、上司やチームメンバーへの報告・連絡・相談(ほうれんそう)をタイムリーかつ分かりやすく行う習慣を身につける。

具体的には、タスク完了時や不明点発生時は5分以内に報告・相談する、週に一度は上司に進捗をまとめて報告する練習をする。また、電話応対や来客対応の基本マナーを習得し実践する。

事務職の主な顧客は自社の社員です。そのため遅滞なく関係部署のサポートができるように何をするかという視点を持ちましょう。

製造職

安全ルールの遵守と基本作業の習得

配属後3ヶ月以内に、担当エリアの安全規則と危険箇所を完全に理解し、基本的な製造作業(例:部品のセット、簡単な検査)を手順通りに正確に行えるようになる。

具体的には、安全教育プログラムを全て修了し、担当作業のOJTチェックリストで合格基準を満たすことを目指す。

5S活動の実践と製造設備の清掃・点検

初年度の〇〇月までに、担当エリアの5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を日々の習慣とする。

具体的には、終業前の15分間を利用して担当設備の清掃と簡易点検を行い、チェックリストへの記録を毎日欠かさず実施する。

製造業は「安全」と「効率化」の2つがキーワードになります。この2つにつながる目標設定がおすすめです。

技術職

基礎技術の習得と開発ツールの利用

入社後4ヶ月以内に、チームで利用している主要なプログラミング言語を理解し、管理システムを用いたコード管理ができるようになる。具体的には、社内学習プラットフォームの該当コースを全て修了し、簡単なコード修正や機能追加の課題を完了させる。

開発プロセス理解と軽微なタスクへの貢献

初年度の〇〇月までに、チームの開発〜リリースまでの一連のプロセス(企画、設計、実装、テスト、デプロイ)を理解する。

具体的には、週次のチームミーティングに積極的に参加し、先輩社員のコードレビューを参考にしつつ、割り当てられた軽微なバグ修正やドキュメント更新といったタスクを、指示された手順に従い遂行する。

技術職はやはり専門技術の早期修得が目標になってきます。そのためにどうするか。を意識して目標設定してみましょう。

さいごに

このブログのコンセプト

このブログは「入社3年以内の若手社会人が、転職以外の方法で3年以内に年収100万円アップするをコンセプトに記事を書いています。

年収アップに必要な具体的な行動やキャリア設計のポイント、オススメの自己投資や資格などを紹介していきます。

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この記事を書いた人

大手製薬会社。人に関わる仕事をしたいと思い立ち、設備管理➡︎総務部に異動。
異動希望を叶えつつ、入社5年で年収400万円➡︎600万円にしたノウハウと総務部の知見から、若手向けのキャリアアップ・年収アップに繋がる情報を発信中。

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